こんにちは!静岡大学の農学部に通っているKoshiです。
大学では木材の接着について研究をしています!
簡単にいうと、「木材をくっつける➡壊す➡強度を測る」みたいな感じです。
さて今回は、多くの理系大学生が悩むであろう
学部卒で就職するか、大学院に進学するか
について、解説していきます。
僕が大学3年生の時、ずっと悩んでいました。どのくらい悩んでいたかというと、他のことが手につかないぐらいです。
先生に「大学院は行くべき」と言われれば「大学院に進学しよう」と思い、友達が「就職する」と言えば、「やっぱり就職しよう」など、ころころ考えが変わっていました。
いろんな人に相談し、総合的に判断した結果、「学部卒での就職」という選択をしました。
僕自身の実体験も踏まえているので、「就職か大学院進学か悩んでいる」という人はぜひ参考にしてください!
静大農学部の大学院進学率
理系の大学院進学率の参考として、ぼくが通っている静大農学部の進路状況を見てみましょう。
令和2年度の進路状況では、182人卒業生のうち、78人が大学院に進学しています。
参考:https://www.shizuoka.ac.jp/outline/info/education/career_dept.html
計算すると、約43%の人が大学院に進学していることになります。
大学に入学する前は、「理系は大学院進学が当たり前」だと思っていたので、思ったより少ない印象です。
静大農学部、学科別の大学院進学率のイメージ
学部だけでなく、学科によっても「大学院進学率」は変わってきます。
静大農学部は生物資源科学科と応用生命科学科の2学科あり、大学院進学率は異なります。
学科ごとの正確な大学院進学率の情報はありませんが、静大農学部に通っているぼくの、イメージからすると
- 生物資源科学科は4人に1人
- 応用生命科学科は2人に1人
が大学院に進学しているイメージです。
就活してわかった、理系は大学院卒が有利
多くの理系大学生は、現在学んでいる分野に似た職業を希望すると思います。
僕は大学で学んでいる分野の企業に就職することになりました。
実際に学部卒で就活してみて、感じた「学部卒と大学院卒の違い」を書きたいと思います。
研究職なら大学院卒のほうがやはり有利
研究職などの理系職を目指すのであれば、大学院卒のほうが圧倒的に有利です。
そもそも研究職の応募基準に「大学院卒のみ」の企業さえあるぐらいです。
表向きでは
学部卒も大学院卒も関係なく採用します
と言っておきながら、大学院卒をほとんど採用する企業もあります。
研究職を目指すのであれば、大学院卒のほうが圧倒的に有利です。
面接で大学院の研究について詳しく話すことができない
学部卒だと、研究について詳しく話すことができません。
なぜなら、就職活動中に、研究がまだ始まってない人が多いからです。
就職活動は一般的に3年の3月ぐらいから始まります。
研究活動が始まるのは、研究室によりますが、4年の夏ぐらいから始まるところも多いです。
なので、研究内容について大して理解していないのに、採用担当者と面接することになります。
理系職を志望するのであれば、学部卒であっても「研究内容」について聞かれます。
そこまで深掘りはされませんが、研究について話すのであれば「大学院生が有利」だと覚えておいてください。
大学院に進学していれば、2年間研究活動をしているので、就職活動の面接で「研究活動について深く話す」ことができます。
理系は大学院に行くべきか?後悔しないための2つのコツ
理系が大学院に行くべきか、この選択をするにあたって後悔しないためには、2つのコツがあります。
それは
- 研究内容に興味が持てるか、よく考える
- 研究室の先輩に、話を聞く
の2つです。
研究内容に興味がもてるか考える
大学院に進学すると、学部での研究に比べて、より深く2年間研究することになります。
興味のないことを、2年間研究することは、時間もお金も無駄にすることになりかねません。
僕の場合は「2年間この内容の研究をやるのは嫌だ!」と思い学部卒を選択しました。
研究内容に「本当に興味を持てるか」冷静になって、よく考えてみてください。
完全な主観になってしまいますが、以下の理由で大学院に進学するのはオススメできません。
- まだ就職したくないから大学院に進学する
- 初任給が高いから、大学院に進学する
上記の理由がダメな理由は、「研究に没頭」できないからです。
ぼくの大学の先輩で、ただ2年間遊んで過ごしている人がいました。
それでは大学院に進学する意味がありません。
そんな風にならないためにも「研究内容に興味がもてるか」は大事な指標です。
大学院卒の就職活動は「研究成果」が大事になり、学部卒よりも高度で専門性が必然と求められます。
ただ遊んでいただけでは「研究成果」が残せず、大学院に進学する意味はありません。
2年は短いようで長い貴重な時間です。
時間を無駄にしないためにも、「研究内容に興味がもてるか」というポイントも意識してみましょう。
研究室の先輩に聞く
3年生になると研究室に配属されます。
配属したらすぐ卒業研究が始まる研究室もあれば、4年生になってもなかなか卒業研究が始まらない研究室もあります。
研究が始まらないと「研究に興味をもてるか否か」の判断ができません。
なので、大学院に進学している先輩に以下のことを聞くのがオススメです。
もし4年生に戻るとしたら大学院進学しますか?
返答を聞けば、「研究活動での充実度」がわかるはずです。
大学院生活に満足していれば「進学する」と答えがくるし、不満があれば「就職する」という答えがくるでしょう。
ぼくの先輩は「大学院行かないで就活する」と言っていました(笑)
これは割と使える方法だと思うので、ぜひ聞いてみてください。
理系は大学院に行くべきか?
「学部卒で就職or大学院進学」は理系学生の多くが悩むと思います。
進路で悩む時期は、ころころ考えが変わりやすいです。
- 大学院に行く!
- やっぱり就職する!
を行ったり来たり、気持ちが変化することはよくあることです。
決めたところで
- これでいいのかな?
- やっぱり大学院進学したほうがいいのかな?
など結局悩むので、進路選択は柔軟に考えましょう。
その際に、可能性を狭める行動をとらないようにするのがオススメです。
就活をしている途中で大学院進学に切り替えることは可能ですが、その逆は難しくなります。
就活やめる➡大学院進学 不可能
大学院進学やめる➡就活 可能
大学3年の1月~3月で理系で「大学院に行くべきか」で迷っているのであれば、とりあえず就活をやりましょう。
就活していく中で、考えが変わる可能性もあります。
自分の人生なので、後悔しないようにたくさん悩んで、自分の意志で進路選択しましょう。